にっきダイアリー

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金銀パールプレゼント 2003/05/31

書いた時は友達の日記へのコメントのつもりで素人がきちんと調べもせず適当に考えた日本語考察ネタですが、なぜかよそ様のblogでリンクしていただいてるようで、いまだにそちらのblogから飛んでくる方がいるのでサルベージしておきます。

「3ランクあって、ゴールド賞が30万、シルバー賞20万、ブロンズ賞10万です」

ふーん、どうせおいらは関係ねーな。と思ってたんだけど…
普通は金銀と来たら次は銅だよなぁ、なんで青銅なんでしょう。
聖闘士星矢じゃあるめぇし。

日本語だと、たとえば「金メダル、銀メダル、銅メダル」いうけど、メリケン語だと「Gold Medal、Silver Medal、Bronze Medal」なようなので、「ブロンズ賞」とカタカナで書く分には問題ないかと。もちろん「青銅」と書いて「ブロンズ」と読ませてたのなら、かなり変だと思うけど。つうか、「カッパー賞」だと変でないか?

なぜ「ゴールド、シルバー、ブロンズ」なのかというと、昔から、人類が使ってた金属は「純金、純銀、青銅」であって、純銅は現代になってから広く使われ始めたからではなかろうか。だから「金、銀」と続くと次に連想されるのは「銅」ではなく「青銅」とくるほうが自然なのだと思う。たとえ、今のブロンズメダルが、どちらかというと純粋な銅の色に近い色のものであろうと。

でも、日本語だと「きん」「ぎん」に対して「せいどう」だとすわりが悪いので、こういう場合は「どう」と訳すことになってるんじゃないのかな。

ところで、はげしくどうでもいいことだけど、やまとことばだと「こがね、しろがね、あかがね」となるのだよな、こういうとき。

で、この「あかがね」は「カッパー」のことで、「ブロンズ」に対するやまとことばではないよね。「赤い金属」じゃねえもの、ブロンズは。

青銅器を使ってなかったわけではないはずなのに、なんで「ブロンズ」に対する言葉がないのだろう。

いろいろぐぐってたら、どうやら最初は「かね」=「ブロンズ」だったという説明を見つけた。なるほど、いちばんありふれてる金属が「ブロンズ」だったから、ブロンズを意味する「かね」という言葉が出来て、「かね」より黄色っぽい金属があるから「こがね」と呼ぼう。となったのかな。すると、「かね」より白っぽいから「しろがね」、赤っぽいから「あかがね」、青っぽいから「あおがね」、黒っぽいから「くろがね」、水っぽいから「みずがね」と。

んで、時代が過ぎていくうちに、いつのまにか「こがね」が金属の中でも重要なものになったので「かね」=「こがね」になってしまって、「かね」が「金属」そのものをあらわすようになってしまったので、「ブロンズ」に相当することばがないようになってしまったのだろうか。

上の段、どうも変な感じがしたので修正。今現在「かねの器」で「純金の器」を思い浮かべるやつはいまい。「かねの器」といったら「金属製の器」なはずだ。